<なぜメスをそんなにしてまで入れたがるのか>
@新文化の影響、『蛇にピアス』にみられるように、若者の文化の一環かとも考えられる。茶髪の橋本弁護士に見られるような変化が着実に医療界でも起きている。
A角膜をどんな方法を使って何がなんでも平坦にさせれば視力が向上するということは中学校の理科のレベルでも理解できることであるが、実際には生体の変化は単純ではない。このような複雑系の生体に単純系な処置で治ったなおったと両手を挙げて喜んでいられない。
@若いときは遠方も近方もみえるが50歳にもなると老眼が起きてきます。こうなったときのことも多くの方が考えていないというのが現状です。
A目の使い方によっては30歳になってからも急激に近視が進行する場合があります。仕事や環境の変化はそのときにならないと分かりません。同じようにもう何度もメスを入れますか。一般的にメスは2回がめどです。
<手術をするからしないのが医療の方向性>
眼科の専門研修を受ける前に6年間内科を専攻していた経験から、大きな手術をできるだけ小さな傷でというのが医学の流れであることを悟った。
眼科でも白内障の手術は小切開創の超音波手術が主流になって久しい。どうしてオルソケラトロジーという手法があるのにそれをしないのでしょうか。
<近視治療がなおざりなのに・・・>
視力がすすむのを指をくわえて見ていて、近視が強くなってからさあ、手術しましょうというのも変な話です。